『Google Play Games』のPCスペックを確認!
PC 版 『Google Play Games(ベータ)』が登場しました。普段スマートフォンでプレイしているゲームをPCでもプレイできるということで、期待している方も多いのではないかと思います。
この記事では、PC 版 Google Play Games(ベータ)をプレイするために必要なPCのスペックや推奨スペックについて詳しく見ていきます。さらに、プレイを快適に楽しむためのおすすめのPC構成も紹介します。
PC版Google Play Gamesとは?
まずPC版 『Google Play Games(ベータ)』について分かりやすく説明すると、Google Play Gamesはエミュレータのようなアプリケーションになります。
エミュレータとは、コンピュータ上で別のコンピュータやデバイスを模倣するソフトウェアまたはハードウェアです。エミュレータを使用することで、特定のプラットフォームやデバイス上で実行されるソフトウェアを異なる環境やプラットフォームで実行することが可能になります。
今回のPC版 『Google Play Games(ベータ)』は、PC上でAndroidデバイスで利用できるゲームを実行するソフト(アプリ)になります。その為流れとしては、Google Play Gamesを起動し、やりたいスマホゲームを選択しプレイ、という流れになります。プレイできるゲームは、投稿時点では一部のみ利用可能です。
PC版Google Play Gamesの負荷は?
PC 版 Google Play Games(ベータ)の負荷は軽めです。現在の価格で10万円程の安めのゲーミングPCでも、殆どのPCが推奨要件を満たしています。その為最近のゲーミングPCをお持ちの方であれば、基本的にGoogle Play Gamesを利用可能です。
ではPC版 Google Play Games(ベータ)の推奨動作環境や、プレイおすすめのPCスペックなど、より詳しく見ていきましょう。
PC版Google Play Gamesの最小/推奨要件は?
PC版 Google Play Games(ベータ)のシステム要件については以下の通りです。
最小要件 | 推奨要件(ゲームプレイのパフォーマンス向上) | |
---|---|---|
OS | Windows 10(v2004) | Windows 10(v2004) |
プロセッサー | 4 個の CPU 物理コア | 8 個の CPU 物理コア |
グラフィクカード | IntelⓇ UHD グラフィックス 630 GPU または同等品 | ゲーミング クラスの GPU(Nvidia GeForce MX450 など) |
メモリ | 8 GB RAM | 8 GB RAM |
ストレージ | 10 GB の空き容量があるソリッド ステート ドライブ(SSD) | 10 GB の空き容量があるソリッド ステート ドライブ(SSD) |
その他の要件 | ・Windows の管理者アカウント ・ハードウェア仮想化の有効化 | ・Windows の管理者アカウント ・ハードウェア仮想化の有効化 |
ではGoogle Play Games のシステム要件、プレイするために必要な要素について、以下で詳しく説明します。
最小要件
まず、最小要件としては、Windows 10(v2004)のオペレーティングシステムが必要です。これは、Google Play Gamesが正常に動作するために必要な基本的な要件になります。
次に、プロセッサーについてです。最小要件では、4つのCPU物理コアを備えたプロセッサーが必要です。これによって、エミュレータの動作に必要な処理能力を確保します。4つのCPU物理コアを備えたプロセッサーの例としては、「Intel Core i3-9100」や「Intel Core i5-6400」など、Intelでは数世代前のi3,i5が挙げられます。
エミュレーションにはグラフィックス処理が重要となるため、十分な性能のグラフィックカードが必要とされています。グラフィックカードについては、「Intel UHD グラフィックス 630 GPU」または同等品が最小要件です。「Intel UHD Graphics 630」は、Intelの統合型グラフィックスプロセッサーの一つです。これは主にIntelの第9世代や第10世代などの、デスクトップおよびモバイルプロセッサーに組み込まれている、内臓グラフィックカードになります。
メモリに関しては、最小要件では8 GBのRAMが必要です。メモリは動作中のプログラムやアプリケーションを一時的に格納するための領域であり、十分なメモリ容量を確保することでスムーズな動作を実現します。
ストレージについては、10 GBの空き容量があるソリッドステートドライブ(SSD)が最小要件とされています。エミュレータやゲームデータを格納するために、高速なデータアクセスが可能なSSDが推奨されています。注意としてGoogle Play Games自体の容量に加え、スマホゲームの容量も必要となります。その為10GB以上のストレージの空きがある方が望ましいです。
その他の要件として、Windowsの管理者アカウントとハードウェア仮想化の有効化が必要です。管理者アカウントはエミュレータを正常に実行するために必要な権限を持ち、ハードウェア仮想化の有効化はエミュレータの性能を向上させるために重要です。
これらの動作要件を満たすことで、Google Play Gamesをスムーズに動作させることができます。要件に応じたPC環境を整えることで、Androidエミュレーションを快適に楽しむことができます。
推奨要件
続いて推奨要件については以下の通りです。
プロセッサーに関しては、8つのCPU物理コアを備えたプロセッサーが推奨されています。これによって、より高い処理能力を実現し、ゲームプレイのパフォーマンスを向上させることができます。8つのCPU物理コアを備えたプロセッサーの例を挙げると、「Intel Core i7-9700K」や「AMD Ryzen 7 3700X」などのプロセッサーが該当します。
グラフィックカードについては、ゲーミングクラスのGPU(例:Nvidia GeForce MX450など)が推奨されています。しかし「Nvidia GeForce MX450」は、現在主流のゲーミングPCで比較的安価なグラフィックスカードである「Nvidia GeForce GTX 1660」と比べて性能がかなり低いです。その為、最近ゲーミングPCを購入した方や、今後ゲーミングPCを購入する予定の方は、基本スペックに心配する必要はありません。
メモリに関しては、最小要件と同様に8 GBのRAMが推奨されています。これによって、より大きなデータセットや複数のプログラムを同時に実行する際の負荷を軽減し、快適なゲームプレイを実現できます。
ストレージについては、最小要件と同様に10 GBの空き容量があるソリッドステートドライブ(SSD)が推奨されています。最小要件の際と同様に、スマホゲームの容量も必要となる為、10GB以上のストレージの空きがある方が望ましいです。
最後に、その他の要件としては、最小要件と同様にWindowsの管理者アカウントとハードウェア仮想化の有効化が推奨されています。
推奨要件を満たすことで、より快適なゲームプレイや高品質なグラフィックスを体験することができます。適切なPC環境を整えることで、Google Play Gamesのエミュレーションを最大限に活用しましょう。
おすすめPC
では先程のシステム要件を踏まえ、おすすめPC構成を確認していきます。
おすすめ構成
購入おすすめのゲーミングPCとしてはこの辺りの構成となります。
コスパ重視 | |
---|---|
CPU | Core i5-12400(F) , Ryzen 5 5600X , Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 3060 , RTX 3060Ti , RTX 3070 , RTX 4060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 500GB以上 |
電源 | 600W以上 |
価格帯 | 約14~24万円 |
こちらはおすすめPCの構成例です。PC 版 Google Play Games(ベータ)のシステム要件丁度のPCというよりは、ゲーミングPCの中では、性能と価格のバランスのいい価格帯、構成例となります。その為PCスペックとしては、ゲームプレイにおいて性能面で少し余裕がある構成です。
CPUとしては、Core i5-12400(F)、Ryzen 5 5600X、Ryzen 7 5700Xなどが挙げられます。これらのCPUは、中程度から高い処理能力を持ちながら、費用を抑えた価格帯に位置しています。
グラフィックカードとしては、RTX 3060、RTX 3060Ti、RTX 3070、RTX 4060Tiなどがおすすめです。これらのグラフィックカードはコストパフォーマンスが良く、ゲームのグラフィック表現をスムーズかつ高品質に楽しむことができる性能となっています。
このレベルのスペックがあればPC 版 Google Play Games(ベータ)を快適に遊べるだけでなく、他ゲームも多くが問題なく遊べます。軽めのゲームは勿論、重めのゲームでも設定を下げることで基本的にプレイ可能です。比較的抑えめの価格で、他ゲームへの応用が広く効く為、初心者から玄人まで万人向けの構成と言えるでしょう。
コスパ構成
次にゲームに合ったコスパ構成としては、このようなPCになります。
コスパ重視 | |
---|---|
CPU | Core i3-12100(F) , Ryzen 5 5500 |
GPU | GTX 1660 , RTX 3050 GTX 1660SUPER |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 500GB以上 |
電源 | 500W以上 |
価格帯 | 約12万円前後 |
こちらは先程のおすすめPC構成より、更に動作要件の推奨スペックに近い、値段を下げたPC構成例です。投稿時点のBTOサイトで買える性能を下げたゲーミングPCでは、この辺りが限界になります。
Core i3-12100(F)やRyzen 5 5500といったCPUは、十分な処理能力を持ちつつも費用を抑えた選択肢です。また、GTX 1660 SUPERやRTX 3050といったグラフィックカードは、価格を抑えながらも、ゲームのグラフィック表現をスムーズに楽しむことができるパフォーマンスの性能です。
ただこの構成は主にPC 版 Google Play Games(ベータ)を楽しむものであり、他のゲームへの転用や将来のアップグレードには限定的な余裕がありません。そのため、長期的な視点で考えると、他のゲームにも対応できるより高性能なPCを選ぶことをおすすめします。
お得なゲーミングPCは?
実際にどのゲーミングPCがお得かなどは、下記記事でおすすめPCを定期的に更新していますので、気になる方はこちらをご確認下さい。
一個人の意見ではありましたが、ゲーミングPCに悩む時間を遊ぶ時間に使った方が有意義かなと思いますので、この記事で悩む時間を短縮できれば幸いです。