高スペックCPUの選択どうすればいいの?
ハイクラスゲーミングPCのCPU選択について迷っていませんか?ゲーミングPCの構成見るけど、あっているかわからない。このグラボにこのCPUでいいの?など不安があるかと思います。この記事ではハイクラスゲーミングPCにおけるCPU選択について確認していきます。
選択候補とその仕様
まず今回考える選択として考えるCPUとその仕様についてがこちらです。
Core i7 12700(F) | Core i7 12700K(F) | Core i9 12900(F) | Core i9 12900K(F) | |
---|---|---|---|---|
プロセス | 10nm | 10 nm | 10nm | 10 nm |
CPUコア数 | 12(P-core 8/E-core 4) | 12(P-core 8/E-core 4) | 12(P-core 8/E-core 8) | 12(P-core 8/E-core 8) |
スレッド数 | 20 | 20 | 24 | 24 |
基本クロック | (P)2.1 GHz (E)1.6 GHz | (P)3.6 GHz (E)2.7 GHz | (P)2.4 GHz (E)1.8 GHz | (P)3.2 GHz (E)2.4 GHz |
ブーストクロック | (P)4.8 GHz (E)3.6 GHz | (P)4.9 GHz (E)3.8 GHz | (P)5.1 GHz (E)3.8 GHz | (P)5.1 GHz (E)3.9 GHz |
L3キャッシュ | 25 MB | 25 MB | 30 MB | 30 MB |
メモリータイプ | DDR4,DDR5 | DDR4,DDR5 | DDR4,DDR5 | DDR4,DDR5 |
最大メモリ速度 | 3200,4800 MHz | 3200,4800 MHz | 3200,4800 MHz | 3200,4800 MHz |
内蔵グラフィック | UHD Graphics 770(無) | UHD Graphics 770(無) | UHD Graphics 770(無) | UHD Graphics 770(無) |
TDP | 65W | 125W | 125W | 125W |
Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 5800X | Ryzen 9 5900X | Ryzen 9 5950X | |
---|---|---|---|---|
プロセス | 7nm | 7 nm | 7 nm | 7 nm |
CPUコア数 | 8 | 8 | 12 | 16 |
スレッド数 | 16 | 16 | 24 | 32 |
基本クロック | 3.4GHz | 3.8GHz | 3.7 GHz | 3.4 GHz |
ブーストクロック | 4.6GHz | 4.7GHz | 4.8 GHz | 4.9 GHz |
L3キャッシュ | 32 MB | 32 MB | 64 MB | 64 MB |
メモリータイプ | DDR4 | DDR4 | DDR4 | DDR4 |
最大メモリ速度 | 3200 MHz | 3200 MHz | 3200 MHz | 3200 MHz |
内蔵グラフィック | 無 | 無 | 無 | 無 |
TDP | 65W | 105W | 105W | 105W |
AMD Ryzen 7,9の5000番代とIntel Core i7,9 12000番代の中から候補を選びました。これらの候補理由は、執筆時(22年9月)BTOサイトにて販売されているハイクラスゲーミングPCの中で、よく搭載されているCPUの為です。
CPU選択について
CPU選択において重要なのはグラフィックボードとの相性です。近いスペック同士の方が互いに性能を最大限発揮できます。まずCPUの性能順を示した後、性能順にグラボとの相性関係を確認していきます。
性能順
では候補に入れたCPUの性能順を確認します。
Core i9 12900K(F) ≒ Ryzen 9 5950X ≧ Core i9 12900(F) > Core i7 12700K(F) ≧ Ryzen 9 5900X > Core i7 12700(F) > Ryzen 7 5800X > Ryzen 7 5700X
≒ は使用用途や価格で選ぶことをおすすめします。Core i9 12900K(F) と Ryzen 9 5950X では、大体ゲーム性能とそれ以外でどちらが有利か変わります。ゲーム性能重視なら Core i9 12900K(F) 、 動画編集などゲーム以外の性能を重視するなら Ryzen 9 5950X が有利になる為、自分に合った方をおすすめします。ここら辺はシングルならIntel Core、マルチならAMD Ryzenというところが表れています。
≧,> は性能差があります。CPUはグラフィックボードの性能に合わせる方が算段をつけやすいので、グラフィックボードとの相性を意識し構成を考えましょう。ではCPUに対するグラボの相性を確認します。
グラフィックボードとの相性
それぞれGeforceとAMDのミドルクラスのグラフィックボードをまとめた表が下記になります。ここの相性を参考にCPUを選択しましょう。
RTX 3090Ti | RTX 3090 | RTX 3080Ti | RTX 3080 | RTX 3070Ti | |
---|---|---|---|---|---|
Core i9 12900K(F) | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
Ryzen 9 5950X | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
Core i9 12900(F) | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
Core i7 12700K(F) | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
Ryzen 9 5900X | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
Core i7 12700(F) | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
Ryzen 7 5800X | △ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
Ryzen 7 5700X | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ |
RX 6950XT | RX 6900XT | RX 6800XT | RX 6800 | |
---|---|---|---|---|
Core i9 12900K(F) | ◎ | ◎ | ○ | △ |
Ryzen 9 5950X | ◎ | ◎ | ○ | △ |
Core i9 12900(F) | ◎ | ◎ | ○ | △ |
Core i7 12700K(F) | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
Ryzen 9 5900X | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
Core i7 12700(F) | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
Ryzen 7 5800X | △ | ○ | ◎ | ◎ |
Ryzen 7 5700X | △ | △ | ◎ | ◎ |
まず大前提として、これらのゲーミングPCは一般的にはオーバースペック気味です。
普通にゲームをしたり作業をする分には、RTX 3060Ti & Core i7 12700(F) で可能です。ハイクラスのゲーミングPCを使う場合は、高負荷な使い方をしない限りこのレベル性能が必要にはなりませんし、使い方に快適さを求めると青天井になります。割と予算が潤沢にあるという前提で、ゲーミングPCの使用用途(ゲームや動画編集など)に合った構成で相性表を見ることをおすすめします。
では相性についてですが◎がおすすめで、○も選択肢としてありといった感じです。予算や使用用途により構成を考えましょう。例えば “ゲームをほぼしない場合、相性は○ですが Core i7 12700K(F) & RTX 3070Ti のようなCPU重視の構成にする” といった感じです。この辺りは柔軟に考えていただければと思います。
△はCPUとグラフィックボードの性能差が大きくなる為、相性が良くはありません。イメージとしては、”どちらかのスペックを持て余していて勿体ない”といった構成になります。ここは使用用途や価格の安さなどで判断がわかれる場合があります。
最後に
今回はハイクラスゲーミングPCにおけるCPU選択について確認しました。性能順や相性で、自分に合ったCPU選択が出来ればと思います。
ミドルクラス編はこちらです。
ゲーミングPCに悩む時間を遊ぶ時間に使った方が有意義かなと思いますので、この記事で悩む時間を短縮できれば幸いです。ゲーミングPCを購入する際の参考になったなら嬉しく思います。