基礎知識を知っておかないとヤバい!
ゲーミングPCは、初心者にとって難しいです。パーツ構成やスペック表記を見ても、知識がないと全く分からず、何がどうなのかも理解できません。私自身も初めてゲーミングPCを手に入れる際、PC知識が欠けており苦労しました。
その為この記事では、厳選した最低限知っておかないとマズいゲーミングPCの基礎知識について詳しく解説していきます。
この記事一つで、ゲーミングPCの選び方や、困ったときの判断が、かなり楽になります。「後悔しない為」「時間を無駄にしない為」に、最低限知っておかないとヤバいゲーミングPCの基礎知識は抑えておきましょう。
知っておくべきPC知識とは?
早速ですが「ゲーミングPCに詳しくない人」「購入を考えている人」が、知ると選びやすいPC知識について紹介します。実際に私が知って分かりやすくなった、判断のポイントとなった知識は以下の4点です。
PCについての全体像と重要なポイント、PC環境について知ることで怖いものが無くなります。全くゲーミングPC分からないという方でも、分かりやすく解説していくので、一つ一つ確認していきましょう。
ミングPC価格相場
まずゲーミングPCについての全体像を把握するために、ゲーミングPCの価格相場について解説していきます。自分がどの程度のPCが欲しいか、またその相場について知っておくと、より自分に合ったゲーミングPCを探せます。その為はじめは、PCの価格帯・相場から知っていきましょう。
まず、ゲーミングPCは大きく3つに分けられます。それぞれのPCは、以下のように呼ばれます。
クラス分け | 性能 | 価格 |
---|---|---|
ローエンド | 主流ゲームで性能が不足or丁度 (低画質、100fps以上) | 10万円前後~20万円弱 |
ミドルクラス | 主流ゲームで性能が十分or少し余る (中画質、144fps前後) | 20万円前後~35万円前後 |
ハイエンド | 主流ゲームで性能に余裕 (高画質、240fps前後) | 40万円以上 |
分類は「PCスペック」や「ゲームの快適さ」で考えると、イメージがつきやすいと思います。主流のゲームは、世間的に人気のゲームや、話題のゲームと考えて大丈夫です。
次に、この3クラスを更に細かく分類し、おすすめの価格帯や相場等について確認していきます。
クラス分け | 価格相場 | 詳細 | おすすめ度 | 例 |
---|---|---|---|---|
型落ち | 10万円前後 | あまり見かけない 低スペック構成 | ★ | GTX 1660 Intel Core i3 |
エントリー | 15万円以下 | BTOで見る 安価構成 | ★ | GTX 3060 Intel Core i5 |
ロー | 17万円前後 | 多くのPCゲームが 100fps以上で遊べる | ★★ | RTX 4060 Intel Core i5 |
ミドルロー | 20万円前後 | 大体のゲームが 144fps以上出る構成 | ★★★ | RTX 4060Ti SUPER Intel Core i5 |
ミドル | 25万円前後 | 多くのゲームで 240fpsを狙える構成 | ★★★ | RTX 4070 SUPER Intel Core i7 |
ミドルハイ | 30万円前後 | 240fps張り付き でプレイが狙える | ★★★ | RTX 4070Ti SUPER Intel Core i7 |
ハイ | 40万円前後 | 多くのゲームで 性能に余裕 | ★★ | RTX 4080 Intel Core i7 |
フラグシップ | 50万円以上 | 最高級パーツ構成 | ★ | RTX 4090 Intel Core i9 |
簡単にまとめた各価格帯の特徴は上記の通りです。この表の詳しい内容については、下記記事にて解説しています。各項目について興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。
この表を見ると、ゲーミングPCの値段は幅広いというイメージつくかと思います。ゲーミングPCは価格が高いもの程、性能に余裕が出る為、その分使い勝手が良く長く使いやすいです。その為、買える範囲で一番性能の高いPCが良いというのが理想になります。
おすすめの価格帯
出来るだけ高いPCと言っても、実際は予算との兼ね合いで決める人がほとんどでしょう。そこで、ゲーミングPCの価格帯のおすすめを挙げると、ミドルハイ、ハイのPCになります。この価格辺りのPCの特徴としては、「性能が丁度良い点」「コストパフォーマンスが良い」「長く使える」が挙げられます。
性能に関しては、ほぼ全てのゲームで性能不足にならず、性能過剰にもなりにくいです。その為、パフォーマンスに対しての価格が良く、性能と価格のバランスが良い点がお得なポイントです。逆に「価格の安さ特化」や「PCの性能特化」のPCを求める場合には、ローエンドやフラグシップ相当のPCが目当てのものとなるでしょう。
また、ミドルクラス以上のPCは十分高性能なので、長く現役で使いやすいです。PCの主要パーツは、数年に一度次世代が発売されます。その際、性能の低すぎるPCだと、数年後に完全についていけない場合もあります。その為、少し性能の高いぐらいが、先を見越して快適に使えるのでおすすめです。
実際に当サイトの集計でも、ミドルハイ、ハイの価格帯のゲーミングPCが人気となっています。
パーツ知識①(全てのパーツをざっくり)
ここでは、ゲーミングPCがどのようなパーツで構成されているかを、簡単に確認します。パーツを知っておくことで、商品ページでどそれぞれが何なのか、どのパーツを確認すべきかが分かります。以下全て覚える必要はないので、まずは大体把握できれば十分です。
パーツ名 | 詳細 | パーツ名の表記例 |
---|---|---|
グラフィックボード (GPU) | 映像やグラフィックの処理を行う。 PCゲームをする際に、1番重要なパーツ。 | GeForce RTX 4060 , Radeon RX 6700XT |
CPU | 各パーツの制御。PCの頭脳と言われるパーツ。 ゲーミングPCにおいては、2番目に重要。 PC性能はCPUとGPUでほぼ決まる。 | Intel Core i7-13700 , AMD Ryzen 5 5600X |
ストレージ (容量) | データを保存するパーツ。主にSSDかHDDの2種。 ゲームや画像、動画などの保存場所。 | SSD 512GB , HDD 1TB |
メモリ | 処理実行時の演算領域。 命令処理に必要なデータを一時的に保存する。 | 16GB (8GB x2) メモリ , DDR4 3200MHz PC4-25600 8GB |
電源 | 各パーツに電気を送るパーツ。 PC性能が高い程、要求電力も上がる | 600W ATX電源 80PLUS BRONZE , 850W ATX電源 80PLUS GOLD |
マザーボード | CPUやメモリを設置する基盤。 マザボごとに対応CPUが決まっている。 | Intel H670 チップセット , AMD B550 チップセット |
CPUクーラー (冷却器) | CPUの熱を冷ますパーツ。 空冷や水冷方式がある。 | Intel純正 CPUクーラー , ラジエーターファン水冷CPUクーラー |
内蔵光学ドライブ | CDやBlu-ray、DVDを入れて読み込むパーツ。 | 内蔵Blu-rayドライブ , 内蔵DVDドライブ |
OS | PCを動かすプログラム。ゲーミングPCでは主にWindows。 スマホで言うAndroidやIOSのようなもの。 | Windows , Linux |
ケースファン | ケース内の空気を循環、排出するパーツ。 廃熱や空冷効果が期待できる。 | 120mm 冷却LEDファン |
ケース | パーツを収納するケース。外観。 ケースにより大きさや接続端子の場所が異なる。 | ミニタワーケース , MSI製 ミドルタワーケース |
ゲーミングPCは以上のパーツで構成されています。中でも優先して確認したいパーツは以下の5点です。
BTOなどで購入する際は、この5点を先に確認すると選びやすいと思います。特にスペックを測りたいならCPUとGPUを確認しましょう。こちら読み方については次で確認します。ここではどのようなパーツがあり、どれが重要なのか大体で把握できればOKです。
もし余裕がある場合、どのパーツがどんな役割を果たしているか理解しましょう。エラー時や、PCの故障時の判断材料になるのでおすすめです。
パーツ知識②(重要パーツをしっかり)
パーツ知識①で紹介した通り、ゲーミングPCの性能は、CPUとグラフィックボード(GPU)でほぼ決まります。その為PCのスペックを知りたいなら、CPUとグラフィックボード(GPU)の確認が最優先です。
重要パーツであるCPUとGPUは、それぞれパーツ名称からある程度の性能が分かります。ここでは、PC選びで実際に使える、CPUやGPUの性能の判断方法を解説します。大体どこを見て判断すればいいか分かって貰えればOKです。
CPUの読み方
主流のCPUは、2種類に分かれます。Intel製の「Core」とAMD製の「Ryzen」の2種です。それぞれの数字やアルファベットの読み方・判断方法は以下の通りです。
特に簡単に知りたいなら、初めは上記の性能と世代で確認しましょう。「Intelの12世代のi5か」、「Ryzen 7 5世代か」とセットで確認できると良いですね。最新の世代については、更新時(9/9)でIntel Coreが13世代、AMD Ryzenが7世代となっています。名称で比較する際は、Intel同士やAMD同士で考えましょう。
グラフィックボード(GPU)の読み方
主流のグラフィックボードについても、2種類に分かれます。Nvidia製の「GeForce」とAMD製の「Radeon」の2種です。それぞれの数字やアルファベットの読み方は以下の通りです。
こちらは簡単に知りたいなら、上記の世代(シリーズ)と番号で確認しましょう。「同じ価格でA社はRTX 3050、B社はRTX 3060だから…B社の方がお得だ!」と考えられれば完璧です。
最新の世代については、更新時(9/9)でGeForce RTXが4000番台。Radeon RXが7000番台となっています。名称で比較する際は、GeForce RTX同士やRadeon RX同士で考えましょう。
今説明した読み取り方でCPU,GPUについて、それぞれ大体どこを見て判断すればいいか分かって貰えればOKです。ゲーミングPCの構成を見て、「CPU」「GPU」「価格」の3点で判断できれば、もう中級者といってもいいかもしれませんね。
PC環境・デバイスの知識
ゲーミングPCの性能を引き出すには、ゲーミングPCの性能に合った「ゲーミングデバイス(周辺機器)」が必要不可欠です。
ゲーミングデバイスについては様々ありますが、代表的なものは以下の通りです。
上記の他にも、デスク、テェア、モニターアームなど、PC環境の構築には様々なアイテムが必要です。ゲーミングPCにのみ目を向けるのではなく、理想のPC環境に足りていないものを把握しておきましょう。
デバイスの価格帯
ゲーミングPCの性能を引き出すゲーミングデバイスは、一から揃えると合計数万円かかります。その為予算を設定している場合は、ゲーミングPCの価格だけでなく、デバイスの価格についても考慮して計画を立てる必要があります。
ここでは、先に挙げたゲーミングPCの価格帯のように、代表的な各デバイスのそれぞれ価格帯について確認していきます。
ロークラス | ミドルクラス | ハイクラス | |
---|---|---|---|
モニター | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 |
キーボード | 4,000円 | 8,000円 | 15,000円 |
マウス | 4,000円 | 8,000円 | 15,000円 |
マウスパッド | 2,000円 | 4,000円 | 10,000円 |
合計 | 30,000円 | 50,000円 | 80,000円 |
各デバイスごとの価格帯は大体上記の通りです。
基本的にデバイスの価格帯は、ゲーミングPCの価格帯に合ったものがおすすめです。性能・価格の高いデバイスでも、PCの性能低ければデバイス活かすことはできません。逆もまた然りです。デバイスの購入を考えている方は、表を参考に大体の価格について把握しておきましょう。
最後に
少し長くなりましたがいかがでしたでしょうか。この記事でゲーミングPCを十分選べる知識がついたと思うので、是非色々なゲーミングPCを探してみましょう。
また別記事にて私が選んだおすすめゲーミングPCについてもまとめてあるので、役に立った、興味があるという方は是非こちらもお願いします。この記事の内容を踏まえて厳選している為、是非検討や購入していただければと思います。
ゲーミングPCに悩む時間を遊ぶ時間に使った方が有意義かなと思いますので、この記事で悩む時間を短縮できれば幸いです。ゲーミングPCを購入する際の判断材料になったなら嬉しく思います。