ゲーミングPCを選ぶ際、多くの人がどのようなPCを選ぶべきか迷います。
特に、「興味のあるゲームや、やりたいジャンルはあるけれど、それに合ったゲーミングPCがどれなのかわからない」という方は多いです。
この記事では、ゲーミングPCの選び方に焦点を当て、あなたの「プレイスタイル」や「好みのゲーム」に合わせて、最適なPCを見つける選び方を解説します。やりたいゲームや好みのジャンルに基づいて、理想のゲーム環境を手に入れるためのポイントを確認しましょう。
なぜゲームからPC選びを考えるのか
PCゲームには様々な種類があります。その為、ゲームの種類によって、必要な技術やハードウェアの処理が異なります。例えば、リアルなグラフィックスやスムーズな動作や、物理演算の多用など、PCにかかるゲーム負荷は様々です。
このように、ゲームジャンルやゲームタイトルによって、PCにかかる負荷の種類は変わり、PCに要求するスペックも変わってきます。
その為、「自分のやりたいゲーム」や「プレイスタイル」によって、ゲーミングPCのスペックを考えてPC選びをするのが一番です。
PC選びの判断ポイント
ゲームからゲーミングPCの選ぶ際、注意すべきのポイントは「グラフィックボード(GPU)」と「CPU」です。
「GPU」と「CPU」はゲーミングPCの最重要パーツであり、ゲーミングPCのスペック・パフォーマンスに直結します。
しかし「GPU」と「CPU」は、それぞれ主要な計算や、得意な処理が異なります。その為、ゲーミングPC選びで後悔しない為には、「GPU性能とCPU性能、どちらが必要か」の理解が重要です。
どうやって判断するか
では、実際に「どうやって判断するのか」ですが、これはゲームの処理が「GPUとCPUのどちらに負荷が多くかかるか」を考える必要があります。
まず、やりたいゲーム、興味のあるゲームジャンルを想像して下さい。特定のゲームタイトルでも構いません。そして、そのゲームの「特徴」を考えましょう。
例えば、人気ゲームの「APEX Legends」の場合、以下のように特徴を想像出来ます。
このように、ゲームの特徴を簡単に考えてみて下さい。あとは、ゲームの特徴を引き出すための技術は、「GPU性能」と「CPU性能」のどちらが重要かを確認します。
実際に「GPU」や「CPU」に負荷をかける技術については、次に解説つきで簡単にまとめてあるので、順番に確認してみましょう。
グラフィックボード重視
グラフィックボード:GPU(Graphics Processing Unit)は、ゲームにおいて主にグラフィックス処理に特化しており、高度な描画や視覚的な効果の実現に使われます。以下に、GPUに負荷をかけるいくつかの技術を挙げます。
- 高解像度テクスチャとモデル:高品質なテクスチャ・3Dモデルを使用することは、GPUに負荷をかけます。特に現実のようなリアルなテクスチャや複雑なポリゴンモデルは、GPUの処理能力を必要とします。
- シェーディング技術(Shader Techniques):シェーダは、光の反射、影の生成、表面の質感などを制御するためのプログラムです。高度なシェーディング技術を使用すると、リアルな視覚効果が得られますが、これにはGPUの処理能力が必要です。
- レイトレーシング(Ray Tracing):レイトレーシングは、現実の光線の動きをシミュレートしてリアルな光影を生成する技術です。これはGPUにとって非常に負荷のかかる処理であり、最新のGPUはこの技術に対応するために特に設計されています。
- VR(Virtual Reality):VRゲームやアプリケーションでは、リアルな立体視や高いフレームレートが要求されます。これにより、GPUは2つの画面を同時に描画する必要があり、それが処理の増加をもたらします。
- アンチエイリアシング:アンチエイリアシングは、画像のジャギーを軽減する技術であり、高品質なアンチエイリアシングは追加の計算能力を必要とします。
CPU重視
プロセッサ(中央演算処理装置):CPU(Central Processing Unit)は、ゲームにおいて主に一般的な計算や制御タスクに特化しています。以下に、CPUに負荷をかけるいくつかの技術を挙げます。
- 物理演算(Physics Simulation):ゲーム内の物体同士の衝突や重力、挙動などをリアルにシミュレートするために物理演算が使用されます。これには、剛体の挙動や粒子の動きなどが含まれます。
- AI処理(Artificial Intelligence):ゲーム内のキャラクターが持つAIが複雑な意思決定を行う場合、CPUはこれらの計算を担当します。特に多くのキャラクターが同時に行動する場合、CPUに負荷がかかります。
- レンダリング技術(Advanced Rendering Techniques):モーションブラー、深度フィールド、アンチエイリアシングなどの高度なレンダリング技術を使用すると、CPUに追加の計算負荷がかかります。これにより、よりリアルな視覚効果が得られます。
シャドーレンダリング(Shadow Rendering):光源と影をリアルに描画するためには、各オブジェクトに対して影のマップを生成するなどの計算が必要となります。 - ネットワーキング:オンラインマルチプレイヤーゲームやネットワーク対戦など、通信関連の処理もCPUが担当します。プレイヤーとのデータの送受信やマッチメイキングなどがこれに該当します。
- ファイル読み込みとロード時間の管理:ゲームの起動時やシーンの切り替え時には、ファイルの読み込みやデータのロードが発生します。これらの処理もCPUが担当し、特に大規模で複雑なゲームでは効率的な管理が求められます。
一例ではありますが、上記技術や依存度を見て、「GPU」と「CPU」のどちらが重要かの参考にしてください。「GPU」と「CPU」のどちらが重要かをゲーミングPC選びに反映させられると、理想のゲーミングPC・ゲーム環境に近づきます。
ゲーム技術は急速に進化しており、昨今ではより高品質なグラフィックを扱うPCゲームが増えてきています。その為、PCゲームでは「GPU性能」の高さがゲーム体験に繋がることが多く感じます。
ただ極端に「CPU」と「GPU」に性能差があると、「CPU」と「GPU」のボトルネックに繋がります。どちらかだけ性能が高すぎるではなく、「CPU」と「GPU」の性能バランスにも注意してください。
また注意として、ゲームによっては処理ベースが異なる場合があります。GPUベースのレンダリングや物理演算のゲームもあるので、余裕があれば調べてみてもよいかもしれません。
分からない時は?
もし、これで分かりづらい場合、ゲームのプレイ頻度で考えましょう。
「PCゲームを主目的とするか、しないか」が重要です。
PCゲームを良くプレイする人ほどGPUに負荷がかかりやすい為、GPU重視のゲーミングPC選びがおすすめです。逆に、ネットサーフィンなどのブラウザ操作の場合、CPU負荷が高くなりやすい為、CPU重視のゲーミングPC選びが良いでしょう。
もしゲーム以外の用途も考えている場合については、上記記事にて解説しています。興味があれば、そちらをご確認ください。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は、ゲームの好み・プレイスタイルに合ったゲーミングPCの選び方を解説してきました。
ゲーミングPCに悩む時間を、使う時間や遊ぶ時間に使った方が有意義かと思いますので、この記事で悩む時間を短縮できれば幸いです。ゲーミングPCを購入する際の参考になったなら嬉しく思います。