RTX 4070はどう?
Nvidiaが誇る最新のGPU、『Nvidia GeForce RTX 4070』が登場しました。RTX 4070ってどんな感じ?性能とかはどうなの?など疑問を持つ方も多いと思います。
この記事では RTX 4070 の仕様や価格比較、使用時のゲーム環境について確認していきたいと思います。
RTX 4070 の仕様
では「RTX 4070」の性能イメージをつかむために、スペック使用について詳しく確認していきます「RTX 4070」 の仕様は以下の通りです。また比較として従来機の「GeForce RTX 3070 Ti」の性能仕様についても確認します。
RTX 4070 | RTX 3070 Ti | |
---|---|---|
CUDAコア | 5888 | 6144 |
ベースクロック | 1.92 GHz | 1.58 GHz |
ブーストクロック | 2.48 GHz | 1.77 GHz |
Shaders | 29.20 TFlops | 21.75 TFlops |
メモリ | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6X |
メモリパス幅 | 192 bit | 256 bit |
TDP | 200W | 290W |
公式価格 | \ 99,800 | \ 89,980円 |
販売価格 | 約9.2万円~ | 約8.0万円~ |
では、これらの要件を基に、「RTX 4070」と「RTX 3070Ti」の性能仕様について比較していきます。
RTX 3070 Tiとの比較
CUDAコアの面では、RTX 4070は5888のCUDAコアを搭載しています。一方、RTX 3070 Tiは6144のCUDAコアを持っています。かなり近い数値ですが、RTX 3070 Tiの方がCUDAコアの数が少し多くなっています。
ベースクロックとブーストクロックに関して、RTX 4070とRTX 3070 Tiはそれぞれ異なります。RTX 4070のベースクロックは1.92 GHz、ブーストクロックは2.48 GHzです。一方、RTX 3070 Tiはベースクロックが1575 MHz、ブーストクロックが1770 MHzとなっています。したがって、RTX 4070はより高いクロックスピードを持っています。
その為Shadersスコアを考えると、CUDAコアは従来機と近い数値ですが、RTX 4070はベース/ブーストクロックの性能上昇が大きい為、Shadersスコアでは約1.4倍程の数値上昇となります。
メモリ容量については、RTX 4070は12GBのGDDR6Xメモリを搭載しています。一方、RTX 3070 Tiは8GBのGDDR6Xメモリを搭載しています。RTX 4070の方がメモリ容量が多いため、より大規模なデータ処理や高解像度のテクスチャ処理において優位性を持ちます。
ただし、メモリバス幅についてはRTX 4070が192-bitであるのに対し、RTX 3070 Tiはメモリバス幅256-bitを持っています。これにより、RTX 3070 Tiの方がより高いメモリ帯域幅の為、データの読み書きではRTX 3070 Tiの方が有利な可能性があります。
TDPについてはRTX 4070が200Wであるのに対し、RTX 3070 Tiは290Wとなっています。単純な電力消費について差があるだけでなく、性能も考慮するとより大きな電力効率差が見られるでしょう。
また販売価格に関しては、投稿時点で約1万円程の差がついています。
RTX 4070 と性能の近いグラボは?
では従来機と性能を比較し、より性能の近いグラフィックカードを確認します。
RTX 4070 | RTX 3090 | RTX 3080 | RTX 3070 Ti | |
---|---|---|---|---|
CUDAコア | 5888 | 10496 | 8960 / 8704 | 6144 |
ベースクロック | 1.92 GHz | 1.395 GhHz | 1.26 / 1.44 GHz | 1.58 GHz |
ブーストクロック | 2.48 GHz | 1.695 GHz | 1.71 GHz | 1.77 GHz |
FP32 Compute | 29.2 TFlops | 35.6 TFlpos | 30.6 / 29.8 TFlops | 21.8 TFlops |
メモリ | 12GB GDDR6X | 24GB GDDR6X | 12GB GDDR6X / 10GB GDDR6X | 8GB GDDR6X |
メモリパス幅 | 192 bit | 384 bit | 384 bit | 256 bit |
TDP | 200 W | 350 W | 350 / 320 W | 290W |
公式価格 | \ 99,800 | \ 229,800 | \ 109,800 | \ 89,980円 |
販売価格 | 約9.2万円~ | 約17.7万円~ | 約9.4万円~ | 約8.0万円~ |
上記の仕様を見ると、「RTX 4070」は「RTX 3080」にShadersスコアや、価格面で近い性能を持っています。しかし、電力効率の面ではRTX 4070の方が大きく優れています。Shadersスコアや価格を考慮すると、RTX 3080との選択になるかもしれませんが、電力効率の大きな差により、総合的にはRTX 4070がより良い選択となる場合が多いでしょう。
RTX 3080はハイクラスのグラフィックカードに分類されます。一方、RTX 4070はミドルハイクラスの70番系に分類されますが、投稿時点では従来のハイクラスとほぼ同等の性能と価格を持っていることに注意しましょう。ただし、価格は他の製品の登場や時間経過により後々安定する場合もあります。
RTX 4070 のゲーム使用
先程、RTX 4070 は RTX 3000シリーズのハイモデルと近い性能ということがわかりました。では実際にどのような使われ方をしていくのかについて確認していきます。RTX 4070 のゲームでの使用イメージとしては以下の通りです。
この記事でのゲーム負荷中位クラスは、コンシューマー機(PS5など)でも実装されている人気ゲームと考えて下さい(Fortnite,Apexなど)。この辺りの人口の多いゲームでは240fpsが十分狙えます。その為、モニターもリフレッシュレート240Hzのもの、もしくは360Hzのモニターが欲しくなります。
また、オープンワールド系などの高負荷ゲームにおいても、100fps以上出すこともそこまで難しくありません。その為今まで重めのゲームと言われていたゲームでも、敷居が低く感じると思います。
RTX4070は、軽負荷~高負荷ゲームまで、多くのゲームを遊べる性能と言えるでしょう(設定を工夫する必要の可能性有)。
総評
総評として「RTX 4070」は、従来のハイエンドクラスに匹敵する性能を持ちながら、大幅な電力効率の向上を実現した高性能グラフィックカードです。ただし、現時点では従来のハイエンドクラスに近い価格帯に位置しており、70番シリーズのミドルハイエンドというイメージからはやや外れています。
BTOサイトではRTX 4070を搭載したゲーミングPCが取り扱われており、以下の記事ではおすすめのゲーミングPCをまとめて紹介しています。ぜひご覧いただければ幸いです。